アイルランド研修(2024)

アイルランド研修(2024)

「最後の観光日」 2025年1月18日

 ついに残り2日となったアイルランド研修。今日は最後のアイルランド観光の日でした。今日訪れたのは、「Waterford」と「Kilkenny」。どちらもアイルランドの歴史が、ヒシヒシと伝わってくる由緒ある街です。最初に訪れたWaterfordでは、VRメガネを用いて、アイルランドとヴァイキングの歴史を、立体的に感じとることができました。アイルランドの歴史を学ぶ上で、ヴァイキングについて学ぶことは必要不可欠です。アイルランドへのヴァイキング襲来は8世紀頃から行われ、物資や富を狙った襲来が繰り返されました。しかし、しばらくするとヴァイキングは、アイルランドに恒久的な拠点を築くようになりました。アイルランドの首都であるダブリンも、その代表的な例です。定住が進むにつれ、アイルランド人とヴァイキングの間で交易が活発化し、アイルランドに新しい技術や交易品がもたらされるようになったり、各都市がますますの発展を遂げていきました。ヴァイキング襲来は、多くの血と涙を流した負の影響もありながら、アイルランドを国として大きく進歩させた、忘れてはならない存在でもあるのです。

 これらの大切な歴史を、まるでその時代に生きているように体験できたことは、とても貴重な体験だったと思います。

 その後はKilkennyへ。Kilkennyの目玉は、何と言ってもキルケニー城という巨大な石造りの城。キルケニー城は、美しい街の高台に位置し、ノア川を見下ろす城です。その歴史は12世紀にも遡り、その内装から、アイルランドの様々な文化や当時の様子が伺えます。

 私は、たまたま先週末にホストファミリーともキルケニー城を訪れたため、この短期間での2度目の訪問となりました。しかしその迫力は、2度目でも全く飽きを感じさせないもので、じっくり楽しみ切る事ができました。また、キルケニー城ではガイドさんがついてくれたのですが、そのガイドさんの英語は、何だか今までより聞き取りやすい気がしたのです。それは僕だけではなく、他の西高生も同じようでした。よく聞いているとその人の発音には訛りがなく、アメリカ英語だからなようでした。私たちが学校で習っているのはアメリカ英語ですが、今回の研修では、アメリカ英語を話す人と会う機会の方が少なかったです。アイルランド人はとても独特な訛りをもち、スペインから来たという現地の学生はまた別の訛りを持ち、私のホストファミリーはブラジル人ですが、彼らもまた異なった訛りがあるように感じました。将来様々な人とコミュニケーションを取るには、アメリカ英語だけでなく、様々な訛りを持つ英語にも触れておくことが重要だと改めて感じました。

 歴史の学びも、言葉の学びも、アイルランド研修ならではの貴重な経験です。この経験を忘れず自分の人生の糧にしていきたいと思います。

2年2組 西島大至

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「Thanks for Ireland」 2025年1月17日

 今日はアタイカレッジ登校最終日。

 1、2時間目は、いつものようにパディの英語の授業を受けました。 現地の生徒は午前授業だったので、Brake Timeが最後の交流の場になりました。仲良くなった子とは、今でもSNSを通じて会話が続いていて、初めて国外に友達ができてとても嬉しいです。

 午後はBrowns hill Dolmen(ブラウンズヒルドルメン)とDuckett's Grove(ダケットグローブ)を訪れました。

 Browns hill Dolmenは、カーロー州に位置する非常に大きな巨石のドルメン(支石墓)です。上に覆い被さっている石の重さは、推定150トンでヨーロッパで最も重いと言われており、墓は国定記念物になってます。 この墓は紀元前4000〜3000年の間に建てられ、花崗岩のキャップストーンを支える2つの大きな直立した石(オルソスタット)が埋葬室の側面にあるのが特徴です。

 Duckett's Groveはカーロー州にある19世紀の大邸宅です。邸宅内部は、1930年代の火災で焼失してしまい、現在は立ち入ることができませんが、カーロー郡議会によって管理され、現在は公共の公園として開放されています。当初は、ハノーヴァー朝(ジョージ王)時代の標準的なカントリーハウスとして設計されましたが、1820年代半ばから、当時の所有者であるダケットのために、ゴシック・リバイバル様式の城館に設計し直されました。 裕福な商家に嫁いだ多くの政略結婚によって資金が調達されたため、増築時には、ジョージ王朝時代のオリジナルの特徴の一部が取り除かれたり、隠されたりしたそうです。 建物には、円形、四角形、八角形など、さまざまな形の塔や小塔(タレット)が多数組み込まれていました。 偶然にも、この前の日曜日に、私のホストファミリーが、隣の家でホームステイしている後輩と私を連れて行ってくれていたので、私たちは2回目の訪問ということになり、ガイドを任されました。 1回目では見つけられなかった発見があったので2回行けてよかったです。

 夜にアタイカレッジでFarewell Partyがあるので、一旦各自帰宅。カーロー組の2人は、家の近くのSuperValuというスーパーマーケットでバスから降り、買い物をしてから帰りました。 アイルランドには他にもALDIやLiDLというスーパーをよく見ますが、どこのスーパーも陳列の仕方やレジのスタイルはコストコみたいでした。

 もう一度アタイカレッジに戻り、Farewell Partyがスタート。 私たちのグループは、書道についてのプレゼンをしました。名前に漢字を当てるというのはとても好評で、全グループのプレゼンも終わり、みんながジュースを飲んだりお菓子を食べている中、私たちのグループの3人は、名前を聞いて漢字を考えて筆で書くという作業を、ひたすら繰り返していました。この2週間、ろくにシャーペンすら握っていない生活を続けていた中、たくさん習字を書いたので軽い腱鞘炎になりました笑。 一昨日のアタイカレッジの生徒に向けたプレゼンと合わせて、100枚ほど持っていった半紙が途中で足りなくなりました。 こんなに喜んでもらえるとは思ってもいなかったので、習字をやっていて良かったです!

 アイルランド研修もあっという間に終盤に差し掛かり、残すところあと2日。

 前述しましたが、私のホスト先はアタイではなく隣町のカーローだったため、毎日朝晩欠かさず現地のノエルかレイチェルが送迎をしてくださり、とても助かりました。 引率してくださった河津先生、渡邉先生にもたくさん相談に乗っていただき、とても感謝しています。 そして何よりホストファミリーのCampbell一家。 私は諸事情があり、急遽途中でホストファミリー変更となったのですが、今のホストファミリーと初めて会った5日目の夜、ホストマザーが外に出て私の到着を待ってくれていて、ハグとキスで出迎えてくれたことが忘れられません。

 毎朝の豪華な朝食、どんなに朝早く出る日でも必ずランチを持たせてくれて、私が家に帰る時間に合わせて温かい夕食を用意してくれ、休日はドライブに連れて行ってくれたり、暇な時間が有れば気にかけて会話してくれたり、突然のことだったのにも関わらず、私を暖かく受け入れてくれて、彼らの本当の子供のように接してくれました。ようやくお互いのことを知ることができたのに、もうお別れだなんてあまりにも早過ぎます。 できることならまだまだ帰りたくありません。そう思えるほど、素敵な家族に出会えました! 日本語では言いたいことがたくさん浮かぶのに、それを英語に変換できなくて、言葉足らずになってしまったり、会話を繋げられないことが多くて、もっと英語のスキルをつけていればよかったなと、研修中何度も自分を悔やみました。だからこそ、この研修を通してより一層英語を話せるようになりたいと思えたし、次に彼らに会った時には、流暢に話して驚かせるという目標ができました!! アイルランドで過ごした日々は、私のこれからの人生に確実に大きな影響を与えるでしょう。 このメンバーで過ごした時間はかけがえのない宝物です。 とても充実した16日間でした!!

2年8組 早坂夏帆

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「アイルランドの歴史と自然」 2025年1月16日

 今日はフルデイトリップで世界遺産候補グレンダロッホを訪れました。グレンダロッホに行く途中で訪れた場所(1枚目の写真)はとても絶景でした。この場所には氷河期の時代に流された岩が残っており、時々、亜鉛や銀などのレアメタルが採れるそうです。今は冬なので花は枯れてしまっていますが、春になると紫色の花が一面に咲いてとても綺麗なのだと教えてもらいました。

 グレンダロッホには高さ33メートル、外敵の侵入に備えて入り口の高さが3.5メートルと高い場所にあるラウンドタワー(2枚目の写真)や、初期のキリスト教の大聖堂跡、お墓などがありました。お墓にはケルト十字になっているものも多く見られました(3枚目の写真)。またグレンダロッホの観光中には、埋葬された方の年齢を探すというタスクがありました。なんと亡くなった方の年齢は、106歳ととても高齢で、とても驚きでした。グレンダロッホはラピュタの世界が広がっているような場所でした。

 また、グレンダロッホはとても自然豊かな場所で様々な植物や植生、V字渓谷などを見ることができました。グレンダロッホの散策中には様々な自然が見られ、今まで学校で学んだことが活かされました。グレンダロッホにあったお店では、皆様々なものを買い楽しみました。私はホットチョコレートを買いました。

 午後はダンドラムショッピングセンターという所に行きました。そこでは様々なお店があり、ショッピングを楽しんだりお土産を買ったりすることができました。 夜はホストファミリーの友人の家で過ごしました。夕食はとても美味しかったです。アイルランドで過ごす時間が残り3日となり少し寂しい気持ちですが、残りの時間も楽しもうと思います。

 1年2組 山末理央

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「グレンダロッホ」 2025年1月16日

 今日訪れたのはグレンダロッホと、ダンドラムショッピングモールです。1~3枚目の写真が、初めに訪れたグレンダロッホは、英語表記がGlendaloughであることから「グレンダロッホ」と発音しますが、アイルランド語ではGleann Dá Loch、カタカナに当てれば「グランダロック」のように発音します。「二つの湖のある谷」という意味を持ち、その名の通り自然に恵まれた美しい場所です。もともと4世紀に、アイルランド島にはキリスト教が伝来し、聖パトリックがその担い手となりました。グレンダロッホ観光のためのトレッキングコースの周辺には、6世紀に活躍したカトリックの聖ケヴィンに関連する修道院跡が存在しています。

 イギリスの侵略により破壊されていった修道院の中で、グレンダロッホは、静かな人目につかない環境だったことが功を奏したのか、今なおその美しさをとどめています。その多くは、年月の経過により少しずつ朽ちていますが、史跡の伝える当時の息づかいは、今も変わらないように感じました。

 写真を見ても分かるように、一部の史跡には、屋根が存在していません。その理由は、富裕層に向け飾り立て、絢爛に仕立てた木製の屋根は、飾り石の重みと腐食に耐えうるものではなかったからだそうです。一方で庶民に対する教会は全面石造りで、現在もその屋根を残しています。飾りが仇をなすというのは、それこそ何か教訓のようでした。また、大きな円形のラウンドタワーには、実際とても大きなイメージを与えられました。様々な用途に使われてきたタワーで、高さはおおよそ30メートルもあるそうです。道中では、ふくふくした鳥も目撃しました。調べてみると、ヨーロッパコマドリというそうで、見慣れないこともあって、大変可愛らしくて写真を撮りました。北海道はコマドリ自体珍しいので、私はマザーグースの「誰がコマドリ殺したの?」は、ヨーロッパでなら、イメージしやすいかもしれないと思いました。(物騒ですが、あくまで歌です)

 トレッキングコースからは、湖も望むことができます。湖面には、対岸の山々が陽に照らされて反射し、さながら鏡のようなイメージでした。この場所が大変美しく、また森の中でしんとしていたこともあり、思わずしばらくの間黙り込んで景色を見てしまいました。湖をしばらく眺めた後、そこにいた鴨に避けられ、屋台まで歩いた後皆でお昼になりました。

 ここでは記念コインを買い、また皆でパンやハム等昼食、屋台のポテトを食べました。空が広く、空気が綺麗だったのは、何といっても嬉しかったです。

 昼食後バスに乗り、アイルランドではとても有名な、大きなダンドラムショッピングモールに出掛けました。バス内では金属が埋蔵されているという場所を車内から眺めたり、はたまたポテトチップスを摘んだりと楽しかったです。ダンドラムショッピングモールは複合型施設のようになっていて、大変広かったです。私は、友達の先輩とウィンドウショッピングをしてまわり、特に服飾・雑貨店の「pennys」を気に入って、買い物をしました(写っているネックピローも買いました)。

 帰宅して夜には、ホストファミリーと一緒に洗車に出かけたのですが、あいにく混んでいて引き返すことになりました。ですが、せっかく夜に出かけたのだからと、マザーがホットチョコレートを飲みに連れて行ってくれました。あまり飲んだことがないと言うと、小さなホストブラザーは、私にそれを強くお勧めしてくれました。

 それを飲みながら、「ブラザーの先生が今ここにきたらどうする?なんて言う?」「お母さんにさせられた。」って言う。そんな会話が楽しかったです。

 たくさんの予定があって、少し疲れたような気もする日でしたが、それよりもっと楽しく、大変良い日でした。

1年8組 小藥花梨

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「プレゼンの日」 2025年1月15日

 今日は、アタイカレッジの生徒に対するプレゼンがある日。午前中はいつものパディーの授業を聞き、スライドの最終調整を行いました。私たちのプレゼンは、書道についてでした。始めに日本で使われている文字とその成り立ちについて、軽く説明しました。プレゼンの中で、漢字の成り立ちクイズをすると、意外にも生徒は正解の答えを出しました。驚くべきことに、出題した山、川、雨、立の、4問全てで正解していました。象形文字が世界をつなぎました。その後には、生徒の名前を漢字で書くというアクティビティを行いました。やはり、漢字で書いてもらうということは嬉しいみたいで、多くの生徒が前に来てくれました。漢字に直すのは想像以上に難しく、適当な漢字では意味を知ったときにがっかりしてしまうので、そうならないような字を選びました。フィ、や促音、半濁音など、漢字にはない字も多くあり、変換するのに苦戦しました。

 他のグループでは、日本の便利な文房具とかわいいについてや、100円ショップのグッズ、学校生活と年中行事、などを紹介していました。どのグループも問題や寸劇などを交えていて、飽きないものでした。便利グッズは自分も知らなかったものがあって、欲しくなってしまいました。日本のアイデア商品の凄さを改めて実感しました。

 ちなみに年中行事グループの発表では、節分の説明をしたときに、実際に鬼が現れていました。先輩に襲いかかったりして、とても怖かったです。そしてアタイカレッジの生徒達と、豆の代わりに日本のお菓子を、「鬼は外、福は内」といって、鬼に投げました。そうして無事、鬼を追い払うことができました。みんな本気で投げてきて、ちょっと痛かったです。特にキットカットが効きました。プレゼンを見にきてくれた生徒はみんなよく反応してくれて、優しかったです。とても良い空気感でした。数日後のフェアウェルパーティでも、ホストファミリーに向けてプレゼンを行うので、改善できるところはしていきたいです。あと、帰宅後、家で実写版のワンピースを見れたので、大満足です。明日の旅はグレンダロッホとのことで、午前中の授業で学んだことを実際に見れるので、とても楽しみです。

1年8組 堀内啓二朗

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